- 福岡交通事故被害者相談TOP>
- 解決実績>
- 後遺障害5級~8級の解決実績>
- 男性の主夫としての休業損害が認められ、1451万円が補償された事例
男性の主夫としての休業損害が認められ、1451万円が補償された事例
相談者 | 男性(70代) / 福岡市在住 / 無職(主夫) |
---|---|
傷病名 | 局所性脳挫傷、脳震盪、外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性健忘、頸椎捻挫、腰椎捻挫、臀部打撲 |
活動のポイント | 後遺障害等級認定サポート・示談交渉 |
後遺障害等級 | 7級4号 |
サポート結果 | 後遺障害認定、適切な賠償額の獲得、主夫の休業損害認定 |
主な損害項目 | 金額 |
---|---|
傷害慰謝料 | 131万円 |
後遺障害慰謝料 | 850万円 |
休業損害 | 106万円 |
逸失利益 | 435万円※1 |
最終支払い額 | 1451万円※2 |
相談・依頼のきっかけ
福岡市在住の70代の男性が信号のない十字路交差点を横断していた際に、右折してきた乗用車に巻き込まれ転倒するという事故に遭いました。
事故により後頭部を強く打った男性は、救急搬送先の病院で、局所性脳挫傷、脳震盪、外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性健忘、頸椎捻挫、腰椎捻挫、臀部打撲と診断され、入院治療を受けられました。
頭部外傷であったことと、事故後1週間ほどで病院より退院を迫られたことをきっかけに、今後も適切な治療や賠償を受けられるのかと心配され、退院後すぐに当事務所にご相談・ご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
ご依頼いただいた時点では事故からまだ日も浅かったため、まずはご治療に専念いただきました。
その後、相手保険会社からは事故から半年で症状固定としたいとの連絡がありましたが、治療費対応の延長交渉を行い、事故から9か月経過した時点で症状固定となりました。
後遺障害に関しては、相手保険会社で医療調査を行っており、頭部の外傷に関して9~12級程度の後遺障害の認定結果が出るのではないかとの見解が示されていました。
しかし、ご依頼者様の症状を鑑み、相手保険会社の見解よりも高い等級認定を受ける可能性も十分に考えられたため、後遺障害診断書を含む頭部外傷の後遺障害申請に必要な資料の収集・内容確認と、ご家族の方が作成された日常生活状況報告の記入内容の確認等のサポートを行いました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、「神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの」として後遺障害7級4号の認定(相手保険の医療調査での見込みよりも高い等級認定)を受けることができました。
示談交渉では、主夫としての休業損害と逸失利益が認められるかが主な争点となりました。
事故が発生する前、ご依頼者様は無職(年金生活)でいらっしゃいましたが、病気がちで高齢な奥様にかわって、炊事や掃除等の家事労働をされていました。
事故後は怪我の影響で家事を行うことがままならなくなったため、家事や生活の状況にどのような影響が出ていたのかを具体的に主張し、粘り強く交渉した結果、主夫としての休業損害および逸失利益を認めてもらうことができました。
最終的に自賠責保険金1051万円のほか、400万円を補償するという回答を相手方から得ることができ、ご依頼者様にも確認の上、示談解決となりました。
弁護士の所感(解決のポイント)
症状固定時に70代と高齢でかつ男性でもあったため、家事従事者(主夫)としての休業損害や逸失利益の認定は困難を伴いますが、現実に生じている支障を詳細に相手方に伝えた結果、一定程度の認定を得ることができました。
被害者が高齢である場合、自賠責保険からの支払以上の金額を得ることが出来ないケースもありますが、本件では、追加での支払を受けることが出来、依頼者にも満足いただける形で解決することができました。
関連ページ
- 【弁護士が解説】交通事故における慰謝料の注意点
- 【弁護士が解説】交通事故の影響で仕事を休んでしまったら
- 交通事故を弁護士に初めて相談される方へ
- 交通事故の示談交渉には弁護士を付けるべき?
- 被害者にはあまりメリットがない?保険会社の示談代行サービスについて
- 交通事故の被害者が弁護士に依頼するメリットについて
- 保険会社の提示する金額は適正ではない?
- 後遺障害診断書の作成のサポートをしています
- 後遺障害認定のための病院同行の重要性
- 交通事故で怪我をしても仕事を休まない場合、兼業主婦(主夫)の休業損害は0円?
- 交通事故で脳挫傷と診断された場合の注意点
監修者弁護士 岩間龍之介
福岡県久留米市出身。
交通事故被害者からの相談に真剣に向き合い、加害者側との間に入ることで精神面でも支えとなれるよう最大限の努力をいたします。