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当初5割と言われていた過失を2割まで減らし、主婦の休業損害も認められた事例
【被害者】 | 女性(30代) /福岡県在住/ 職業:主婦 |
【傷病名】 | 外傷性頸部症候群、腰椎捻挫、右手関節捻挫、右肘関節部打撲傷 |
【活動のポイント】 | 人身傷害保険対応、過失交渉、示談交渉 |
【サポート結果】 | 過失大幅減・適切な賠償額認定・主婦休損認定 |
主な項目 | 金額 |
---|---|
休業損害 | 約50万円 |
傷害慰謝料 | 約74万円(裁判基準の9割) |
過失 | 50%→20% |
最終支払額 | 約132万円 |
相談・依頼のきっかけ
福岡市在住の30代女性が、センターラインのない狭い道路を走行していたところ、猛スピードの対向車を発見しました。
相手がスピードを落とす気配がなかった為、電柱を避けできる限り端により停車したものの、相手がスピードを落とさずそのまま衝突したという交通事故に遭われました。
ご相談に来られたのは事故に遭われてから約2ヶ月後のことでした。
事故当初相手方が「自分が全部悪い」と言っていたにも関わらず、翌日にはお互い様との回答だったそうで、相手の保険会社だけでなく、ご自分の保険会社からも、センターラインがないことを理由に、過失割合は5:5と言われていたとのことでした。
その後も、自分の保険会社にも関わらず、相手方優位の進め方に疲弊していかれたそうです。
保険に弁護士費用特約がついていたことから、ご自分の保険会社から、「当社規定の特約内であれば弁護士先生に相談していいですよ」と言われたそうですが、規定とはどこに書いてあるのかもわからず、聞く気力も湧かなかったとのことでした。
そこで、ご自分で弊所のホームページを見つけられ、ご自身の保険会社とのやり取り含め、本件に関するやり取りを専門家である弁護士に全てお任せしたいとのことでご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
弊所にご相談頂いた際、相手方保険会社と過失割合でもめており、人身担当者は決まっておらず、治療費はご自分の保険会社(人身傷害保険)にお支払い頂いている状況でした。
ご依頼後、一番の争点となっている過失割合に関して、相手方保険会社の見解を確認しました。
証拠関係によっては話合いの余地があることを確認し、ご本人様に説明の上、刑事記録の取り付け等証拠資料の収集に務め、相手方保険会社からも物損資料を取得いたしました。
治療費に関しては、そのまま人身傷害保険に対応を続けていただき、示談時に相手方保険会社に請求すべく準備を進めました。
なお、ご本人様のお仕事が忙しく、電話での連絡が難しかったのですが、メールにて随時連絡を取ることで、ご本人様が不安に思われぬよう努めました。
要所要所では、事前に電話打ち合わせの日程調整を行い、直接ご説明を行いました。
中でも、ご本人様は、道路にそぐわないスピードで走っていた相手方の過失が大きいと思われるのに、停車していた自分が、自身の保険会社からも妥協を促すような言葉をかけられていたことが大きなストレスとなっていらっしゃいました。
ご本人様のお車は自走することができず、相手方のお車はミラーの損傷のみでしたが、実際の修理代は、ご本人様と相手方でわずかな差しかありませんでした。
自分の保険会社から言われている、過失を譲歩して6:4だとすると、ご自分で自分の車の修理を行うのと変わりない状況であり、とても賠償されたと感じられるものではありませんでした。
また、治療費を自分の保険で支払っている状況もストレスとなっていたようでしたので、人身傷害保険を利用した際の最終的な治療費の支払い元の仕組みや、最後どのように相手方に交渉を進めていくか、今後相手方がどのように責任を果たすか、きちんと伝わるよう努めました。
当事務所が関与した結果
刑事記録等の証拠を収集し検討した結果、ご相談者の過失の方が相当低い状況であることが明らかになりました。
そこで、刑事記録や判例をもとに交渉し、当初50%と言われていた過失を弊所主張の20%で示談することができました。
また、お怪我の示談交渉では、慰謝料に関して、裁判で認められる金額とほぼ同等の賠償受けることができました。
休業損害に関しても、相手方に、怪我による主婦業への支障を詳細に説明し、主婦業の休業損害を得ることが出来ました。
弁護士の所感(解決のポイント)
裁判になると、訴訟提起してから半年から1年程かかる場合がほとんどですので、早期解決となり良かったです。
センターラインがない事故の場合、過失割当は保険会社から50:50と主張されることが多いです。
しかし、しっかりと証拠を集め、主張を行えば本件のように被害者に有利な過失割当が認定される可能性があります。
また、ご依頼者様は相手の保険会社からの対応や治療費の支払いなど、様々なストレスを感じていましたが、納得が行くまで話をさせていただいたことで信頼感が生まれ、今回の良い結果に繋がったかと思います。
また、依頼者様からこまめなご連絡等のご助力をいただきましたことも、早期の解決に繋がりました。
2020.12.4掲載
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