治療終了後からのサポートで後遺障害が認定され、保険会社の提示金額から約120万円増額した事例

• 2022/11/04

主な損害項目	金額
傷害慰謝料	約84万円
後遺障害慰謝料	99万円
逸失利益	約42万円
総賠償額	232万円※自賠責保険金含む

お客様アンケート

相談・依頼のきっかけ

福岡市在住の50代の男性が、赤信号のため運転する車両を停車中に、後方より追突されて、前方の車両に更に追突するという事故に遭いました。

事故により、被害者の男性は頚椎捻挫、腰部打撲傷、胸椎打撲傷等の怪我を負いました。

治療を終了し、示談交渉や後遺障害申請についてご相談されたいとのご希望でお問い合わせいただき、弊所にご依頼をいただくことになりました。

当事務所の活動

治療終了後に弊所へご依頼をいただいたため、まずは後遺障害の申請の準備を行いました。

当初、男性は傷害部分のみ示談することも検討されていましたが、通院頻度も多く、後遺障害認定の可能性もあったため、後遺障害の申請を進めることとなりました。

これまでの治療の経過がわかる資料を全て取寄せて確認を行い、医師に作成していただく後遺障害診断書の内容についてもポイントをお伝えするなどサポートさせていただきました。

全ての資料が揃い、準備が整ったタイミングで、後遺障害申請を行いました。

当事務所が関与した結果

後遺障害申請の結果、頚椎捻挫後の頚部痛、頭痛、頚部～左肩甲骨までの神経痛、シビレ感、異常感覚等の症状について、「局部に神経症状を残すもの」として14級9号の認定を受けました。

また、腰部打撲後の腰部痛の症状についても「局部に神経症状を残すもの」として14級9号の認定を受け、障害を合併して併合14級の認定となりました。

後遺障害の認定後、保険会社との示談交渉へと移りました。

示談交渉において争点となったのは、慰謝料でした。

当初、相手方保険会社は傷害慰謝料については裁判基準額の8割、後遺障害の慰謝料は裁判基準の7割という低い金額で回答をしてきました。

しかし、後遺障害が残るほどの大きな衝撃を受けた事故であるとして反論し、傷害慰謝料・後遺障害慰謝料ともに、裁判基準の9割まで増額することができました。

その結果、自賠責保険を含め、232万円での示談となりました。

弁護士の所感（解決のポイント）

今回の示談交渉では、当初の相手からの回答金額からすると合計で約35万円、弁護士を付けていない場合の金額からすると約120万円程の増額に成功しております。

もちろん、事故の大きさや症状の残り具合から、一律にどの案件でも同じような解決になる訳ではありません。

しかしながら、相手方保険会社は、弁護士がついていなければ足元を見た回答をしてきたり、弁護士がついてもなお低めの提示をしてくることが多いです。

とりわけ、後遺障害等級が認定された場合は、弁護士を付けた場合の上り幅は大きくなる傾向にありますが、今回もかかる一例といえます。

交通事故の怪我や保険会社とのやり取りでお困りの被害者の方は、まずは弁護士にご相談されることをオススメいたします。

2022.11.04掲載

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