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保険会社から提示書面が届いたタイミングでご依頼され、約280万円増額した事例
【相談者】 | 男性(40代) / 福岡市在住 / 職業:会社員 |
【傷病名】 | 左距骨脱臼骨折 |
【活動のポイント】 | 示談交渉、ADR対応(示談あっ旋) |
【後遺障害等級】 | 12級7号(事前認定) |
【サポート結果】 | 適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | ご依頼前 | ご依頼後 | 増加額 |
---|---|---|---|
傷害慰謝料 | 120万円 | 220万円 | 100万円 |
後遺障害慰謝料 | 131万円 | 290万円 | 159万円 |
逸失利益 | 約421万円 | 約536万円 | 約115万円 |
合計額 | 約755万円 | 約1035万円※ | 約280万円 |
※医療機関への既払い額除く
相談・依頼のきっかけ
40代の福岡市在住の男性が、バイクで信号のある交差点を直進中、信号のない路地から出てきた車に左側から衝突されるという事故に遭われました。
これにより依頼者は、左距骨脱臼骨折の怪我を負われました。
弊所にご連絡頂いたのは、事故から約3年が経過した頃でした。
後遺障害申請の結果、左足首痛可動域制限で後遺障害12級の認定を受けられたとのことでした。
相手方から提示書面が届いたので、妥当かみてほしいとのことで、ご連絡頂きました。
依頼者の保険に弁護士費用特約がついていたこともあり、すぐにご依頼の意思を固めてくださったようで、相談後そのままご依頼の運びとなりました。
当事務所の活動
ご相談・ご依頼をお受けしたのが、事故から約3年が経過したころでした。
事前認定で、後遺障害第12級7号の認定を受け、その結果を元に相手方から届いた提示書面が妥当かみてほしいとのご依頼でしたので、相談前に提示書面を送付頂き、事前に損害額の計算を行いました。
争点の少ない事故の場合、相談時依頼者と打ち合わせの上請求額を確定し、相手方保険会社に受任通知(弁護士が介入するという通知書面)と同時に請求書面を送る場合が多いです。
しかしながら本件は争点や資料も多く、一度きちんと状況の把握及び損害額の確認が必要であると考えました。
その為、ご依頼後は、依頼者と相手方保険会社からの資料収集に務め、各所から書類を受領後は、書類の精査及び損害額の計算を行いました。
本人と改めて打ち合わせの上、相手方保険会社へ請求を行ったのは、受任後約3週間後のことでした。
ある程度まで、相手方保険会社と示談交渉を行って参りましたが、休業損害の計算方法や、慰謝料算定の治療期間、逸失利益の労働能力喪失期間や喪失率が争点となり、双方譲れぬ状態となりました。
裁判への移行も考えましたが、裁判になると、訴訟提起してから半年以上は時間を要する場合が多く、時間がかかってしまうことに加え、当方に不利な回答が出る懸念もございました。
当事務所が関与した結果
今回争点が多く、相手方保険会社との交渉が難航し、相手方に請求して約2か月後には膠着状態となりました。
そこで、ご本人様とお打ち合わせの上、ADR(示談あっ旋)の手続きに移行することに致しました。
ADRは、公正・中立な立場で示談が成立するようお手伝い頂ける手続きで、裁判に比べ費用もかからず、短期解決が見込めるメリットがございます。
移行が決定した後は、カルテや画像の取り付けを行い、ADRの申立ての準備をはじめました。
各種書類を揃え、申立てを行ったのが、手続き移行の打ち合わせを行った約1か月後のことでした。
その後は、本人に事故状況や治療経過、日常生活及び仕事への支障を聴取し、陳述書を提出したり、過失割合や休業補償、慰謝料及び逸失利益等についての意見書を提出するなど、裁判手続きと同等の書面の作成を行いました。
その結果、ADRにおいて、事前提示から約280万円増額の賠償を受けることができました。
裁判になると、訴訟提起してから半年以上は時間を要する場合が多いのですが、今回は、ADRの申立から示談成立まで約3か月のスピード解決となりました。
裁判外で無事解決となり良かったです。
弁護士の所感(解決のポイント)
示談交渉が難航した時点で、裁判ではなくADRの手続きを取ったことで、争点の多い事案でしたが、スピード解決を図ることが出来ました。
ADRでの意見書や陳述書等各種書面の提出においては、日頃の裁判手続きのノウハウが生かされました。
また、適宜ご本人様との打ち合わせの時間を取り、ADRに移行を決める際等は、ご来所頂きPCを使ってご説明を行うなど、依頼者との情報共有に務めました。
その結果、膨大な資料を過不足なく取り付け・使用することが出来、今回の良い結果に繋がったのではないかと思います。
何より、依頼者との信頼関係が、業務遂行の手助けとなりましたので、一重に弊所を信頼し任せてくださった結果と感謝しております。
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