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高次脳機能障害、顔の傷痕等の後遺障害が認められ4,000万円が補償された事例
相談者 | 男性(40代) / 福岡県在住 / 職業:SE |
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傷病名 | 脳挫傷、上顎骨骨折、両側嗅神経障害、右前頭部知覚障害 右外傷性動眼神経麻痺、右抹消神経顔面神経麻痺、右視神経管骨折 視神経損傷、外傷性歯冠破裂等 |
後遺障害等級 | 併合5級 |
活動のポイント | 後遺障害等級認定サポート、相手方との示談交渉 |
サポート結果 | 適正な後遺障害等級の獲得、適切な賠償金額の補償 |
主な損害項目 | 金額 |
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入院付添費 | 62万円 |
入院雑費 | 8万円 |
休業損害 | 255万円 |
傷害慰謝料 | 250万円(裁判基準2割増) |
逸失利益 | 3550万円 |
後遺障害慰謝料 | 1680万円(裁判基準2割増) |
調整金 | 60万円 |
総賠償額 | 4000万円 |
お客様の声
相談・依頼のきっかけ
40代の福岡県在住の男性が、バイクを運転して直進していたところ、対向車線を走行していた加害車両が居眠り運転により車線をはみ出し正面衝突するという交通事故に遭いました。
ドクターヘリにて病院に救急搬送され、開頭血腫除去のため緊急手術となり、そのまま入院となりました。
病院では、急性硬膜下血腫、脳挫傷、前頭蓋低骨折、頭蓋冠骨折、上顎骨骨折、両側嗅神経障害、右前頭部知覚障害、右外傷性動眼神経麻痺、右抹消神経顔面神経麻痺、右視神経管骨折、視神経損傷等と診断とされ、後日、頭蓋形成術も受けました。
その後、退院し通院加療となったため、歯科にも通院を行い、歯冠破折と診断されました。
今後の保険会社との今後のやり取りや、後遺障害の申請、示談交渉ついて相談をしたいということで、事務所にいらっしゃいました。
当事務所の活動
ご依頼後も治療継続中でしたので、ご本人には治療に専念していただき、当方にて事故日からその時点までの経過の診断書を全て取寄せ、具体的な怪我の内容や治療内容等を確認しました。
また、併せてカルテの取付けや事故状況の確認の為、刑事記録の取り寄せも行いました。
その後、事故7か月で症状固定とし、後遺障害申請を行いました。
高次脳機能障害
依頼者は無事に職場復帰できていましたので、高次脳機能障害の程度がそこまで高くないという判断を受ける可能性もありました。
このため、職場復帰が職場の理解によるものであること、精神症状の程度は大であること等を主張する書面を作成し、申請時に添付しました。
醜状障害
また、依頼者は顔面に傷が残ったため、後遺障害認定機関(調査事務所)での傷の大きさ測定に同席しました。
傷の測定は調査事務所の担当者の主観に依るところが大きいため、積極的に傷の始点と終点を指摘し、きちんとした大きさを測ってもらうことができました。
視覚障害
加えて、依頼者は片目の視力が著しく落ちた上、視野も激減していました。
このため、これを立証する検査を紹介し、受けていただきました。
嗅覚障害
さらに、依頼者は顔面骨骨折時に嗅覚神経を損傷していたため、匂いを全く感じることができなくなっていました。
通常、治療には嗅覚完全脱失を証明する検査が不要ですが、後遺障害申請では嗅覚障害を立証するため、特殊な検査を受ける必要があります。
ですので、この検査が可能な病院を探し、同じく検査施行していただきました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、高次脳機能障害について7級4号、外貌醜状について7級12号、視覚障害について8級相当、嗅覚障害について12級相当が認められ、これらを併合して併合5級の認定を受けました。
最大のポイントとなる高次脳機能障害で、想定していた最高等級を受けられたと思います。
これに基づき、相手方に対し損害賠償請求を行いました。
本件は一歩間違えば死亡の危険もあり、また高次脳機能障害で依頼者やその家族の精神的苦痛は計り知れないものでした。
このため、精神的苦痛の大きさを主張し相手方との交渉した結果、慰謝料は裁判基準の2割増、その他は当方請求通りとし、調整金として60万円も加えた4000万円で示談が成立しました。
担当弁護士の所感(解決のポイント)
依頼者の後遺障害は多岐に渡っており、全てを余すところなく認定してもらうため、種々の検査や複数枚の後遺障害診断書、主張書面を提出した結果、適切な後遺障害等級が認定されました。
また、訴訟移行も辞さない態度と証拠の提出により、相手方から慰謝料増額を勝ち取ることが出来ました。
今後、障害年金の受給申請があるため、これもサポートさせていただく予定です。
高次脳機能障害等の頭部外傷でお悩みの方、そのご家族様へ
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