当初依頼した他事務所の弁護士に不安があり、当事務所にご依頼いただき後遺障害14級を獲得した事例

• 2023/03/24

主な損害項目	金額
傷害慰謝料	89万円
逸失利益	46万円
後遺障害慰謝料	100万円
休業損害	23万円
最終支払額	約207万円※

• ※自賠責保険金75万円含む

相談・依頼のきっかけ

福岡市在住の40代の女性が第一車線を走行中に赤信号で停車しようと減速していたところ、左手の建物出入口から直進してきた車に衝突され、そのまま第3車線まで押されて、第3車線に停車していた車に衝突するという事故にあってしまいました。

2度の衝突により車は大破し、100万円以上の修理費がかかる程の損傷で、女性はむちうちや腰部捻挫などの怪我を負われました。

事故から半年が経過しても症状が残っていたため、後遺障害申請を予定していましたが、当時依頼していた弁護士が協力的でなく、対応に不安があったことから弁護士を変更して後遺障害申請を任せたいとご相談いただき、ご依頼を受けることとなりました。

当事務所の活動

ご依頼を受けたときにはすでに治療終了されていたため、後遺障害申請の手続きを進めました。

申請の結果、外傷性の異常所見は認められないこと・将来においても回復が困難と見込まれる障害とは捉え難いことなどの理由で非該当となってしまいました。

しかし、事故から約1年が経過してもなお症状が残存していることや、痛み止めの服用を継続していたこと等の事情から、ご本人と相談の上、異議申立を行うこととしました。

異議申立では、通院した全医療機関のカルテや、事故状況のわかるネットの記事などを踏まえて、事故の衝撃の大きさや事故による症状の一貫性を主張しました。

併せて、ご本人に事故状況・症状を詳細に聴取した上で弊所にて陳述書を作成し、異議申立書に添付しました。

当事務所が関与した結果

異議申立の結果、後遺障害14級9号と認定し、後遺障害保険金75万円が支払われました。

その後、後遺障害14級の認定結果を踏まえ、相手方保険会社と示談交渉を行いました。

交渉の結果、慰謝料については裁判をした場合に認定される金額（裁判基準）の8割程度での回答となることが多いところ、傷害慰謝料は約95%、後遺障害慰謝料は約90%での回答を得ました。

また、むちうち症状の場合には時間の経過とともに痛みに慣れること・改善がみられることなどを理由に、労働能力喪失期間が3年で回答されることが多い逸失利益についても、裁判基準の5年での回答を得ることができました。

弊所での交渉結果にご納得いただき、訴訟提起は行わずに任意交渉で示談することとなりました。

弁護士の所感（解決のポイント）

異議申立においては、被害者の事故から症状固定時までの治療過程のみならず、症状固定後の症状や自費治療に関する情報をより具体的に自賠責に伝えることが有益であると考えています。

異議申立によって、非該当から後遺障害14級の認定結果を得ることができたのは、依頼者の方に陳述書の作成にご協力いただけた結果であると考えます。

後遺障害の等級を獲得できるかどうかで最終的な賠償金額も大きく変わるため、認定がおりよかったです。

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