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- 当初50:50と言われた過失割合を弁護士関与のもと25:75で解決した事例
グーグルマップ活用で事故状況を分析し、過失を50%→25%に下げ解決した事例
【被害者】 | 男性(30代) / 福岡市在住 / 職業:無職 |
【傷病名】 | 左頭部裂創、左側頭部皮下血種、左大腿部筋挫傷、外傷性硬動静脈瘻の疑い |
【後遺障害等級】 | 非該当 |
【活動のポイント】 | 示談交渉 |
【サポート結果】 | 過失割合の変更・適切な賠償金獲得 |
主な損害項目 | 金額 |
---|---|
休業損害 | 8万円 |
傷害慰謝料 | 約147万円 |
過失 | 25% |
最終支払額 | 約101万円 |
相談・依頼のきっかけ
東京都在住の30代の男性が、信号のない交差点において自転車で交差点に進入したところ、左方より交差点に進入した原動機付自転車と衝突するという交通事故に遭いました。
男性は、本件事故により左頭部裂創、左側頭部皮下血種、左大腿部筋挫傷、外傷性硬動静脈瘻の疑い等の傷害を負い、その治療のために複数の病院に通院し、治療を受けておりました。
事故の影響で、男性は片付けができなくなったり、家の近所で迷子になったりする等、今まで出来ていたことが出来なくなり、お仕事を辞めざるを得ませんでした。
男性は当初、東京の弁護士に依頼をしていましたが、福岡県へ引っ越しをしたことから、福岡県の弁護士を探していました。
後遺障害の申請について、また保険会社の対応等をご相談されたいとのことで、ご相談に来られ、弊所にご依頼をいただくことになりました。
当事務所の活動
物損について
まずは、自転車の損害について相手方と交渉を開始しました。
過失割合が争点になることが予想されたことから、刑事記録をもとに過失の検討を行いました。
人損について
お怪我に関しては、治療終了後に保険会社にて事前認定を行いました。
男性は東京の病院に通院されていたので、東京の病院で、後遺障害診断書をはじめ、後遺障害の申請に関する書類をご作成いただく必要がありました。
しかし、その病院では郵送での後遺障害書類の作成が難しいとの回答でした。
前述の通り、男性は片付けができなくなったり、家の近所で迷子になったりと高次脳機能障害とみられる症状が表れており、福岡から東京へ行き、病院で後遺障害申請書類の作成を依頼することは困難に思えました。
そこで、弊所にて現時点の男性の症状や状況を病院にお伝えし、何とか郵送で書類の作成をしていただけないかをお願いし、ご了承いただけました。
病院の協力もあり、無事に書類一式が集まり、相手方保険会社にて後遺障害の事前認定を行いました。
当事務所が関与した結果
物損について
当初、相手方保険会社は男性が一方通行道路を逆走したとして、男性50:相手方50の過失割合を主張してきました。
しかし、本件は双方の道路に一時停止規制対象となる一時停止標識がないこと、また男性が自転車にて走行してきた道路には一方通行の規制があるものの、自転車はその適用を除かれていることを主張しました。
それでも相手方保険会社は、男性が自転車走行していた道路は一方通行の規制がなされていると反論してきました。
そこで、弊所ではグーグルマップで調査した結果を送付し、また保険会社に実際に現場を確認いただくことで弊所の主張を認めていただきました。
最終的には男性25:相手方75の過失割合で示談することができました。
人損について
事前認定の結果は、残念ながら非該当となりました。
ご依頼者様と今後の方針についてお打合せを行い、以降は傷害部分のみ相手方と示談交渉を行うこととなりました。
相手方保険会社は、当初、傷害慰謝料は裁判基準の8割、九州にお住いの男性のご両親の東京までの駆け付け費用はタクシー代のみとの回答でした。
その時点では裁判を想定した金額よりも低い金額での回答であったため、交渉を重ね、傷害慰謝料は裁判基準の9割、ご両親の駆け付け費用はタクシー代に加えて飛行機代も認めていただきました。
最終的には、裁判をして補償されるであろう金額を上回る約101万円での示談となりました。
弁護士の所感(解決のポイント)
東京での事故でしたが、グーグルマップのストリートビュー機能を活用し、事故状況について多角的に分析した上で具体的な主張をいたしました。
その結果、保険会社の協力も得て、過失割合を有利に交渉することができました。
ご両親の駆け付け費用については、本件事故の重大性やご家族との関係性を、相手方保険会社に説明したことで認めてもらうことができました。
2021.11.05掲載
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