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示談交渉で慰謝料や逸失利益が裁判基準で認定され448万円が補償された事例
【被害者】 | 40代男性 / 佐賀県鳥栖市在住 / 会社員 |
【傷病名】 | 急性硬膜外血種、頭蓋冠(骨)骨折、第7頸椎・第1胸椎横突起骨折、 右耳介裂創、右顔面・側頭部挫創 |
【活動のポイント】 | 後遺障害等級認定サポート・示談交渉 |
【後遺障害等級】 | 併合14級 |
【サポート結果】 | 後遺障害認定・適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | 金額 |
---|---|
傷害慰謝料 | 148万円 |
後遺障害慰謝料 | 110万円 |
休業損害 | 54万円 |
逸失利益 | 110万円 |
入院雑費 | 5万円 |
物損(着衣損害) | 21万円 |
最終支払額 | 448万円(自賠責保険金含む) |
相談・依頼のきっかけ
佐賀県鳥栖市在住の男性が、仕事から帰宅するために自転車で歩道を走行中、スリップしてきた車が後ろからぶつかるという交通事故に遭われました。
事故直後、事故現場近くに病院に救急搬送されましたが、最初の病院では対応ができず、別の大学病院へ再搬送されるという大きな怪我でした。
検査の結果、急性硬膜外血種、頭蓋冠(骨)骨折、第7頸椎・第1胸椎横突起骨折、右耳介裂創、右顔面・側頭部挫創と診断され、1か月ほど入院されることになりました。
退院後、通院治療を継続されていましたが、両手のしびれが強く、事務仕事に支障がでていたため、このまま両手のしびれが残ってしまった場合、今後どのような選択肢があるのか知りたいと、当事務所へご相談にいらっしゃいました。
今後の治療や入院のために減額された賞与の補償、後遺障害のこと等、不安に思われていることをご相談いただき、ご加入されている保険会社の弁護士費用特約を利用して、弁護士に依頼して治療に専念したいとのことで、その場でご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
まずはご依頼後、相手方保険会社より診断書等を送ってもらい、治療内容等を確認しました。
症状固定となったあとは、後遺障害認定に必要な書類をそろえるサポートを行いました。
また、最初のご相談時から、入院期間について減額されてしまった賞与について補償してほしいとの要望をお聞きしていましたので、必要な書類を準備いただき、すぐに相手方保険会社へ請求し、支払っていただきました。
その他、頭部の怪我で、症状固定後も一定期間を開けたのちに検査が必要でしたので、その際の治療費についても相手方保険会社がきちんと支払ってくれるよう交渉を行いました。
必要な書類をすべて揃え、後遺障害申請を行いました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、頚部の痛みについて併合14級という後遺障害が認定されました。
その後、認定結果や症状固定後にかかった検査費用も損害計算に反映させ、相手方保険会社へ損害賠償請求を行いました。
本案件は、相手方保険会社の担当者の動きが非常に悪く、また、歩行者であった依頼者に過失はなかったものの、加害車両が2台絡む複雑な事故だったため、当方が賠償額の請求を行ってから相手方保険会社の回答が出るまでに非常に長い時間を要しました。
しかしながら、当事務所にて粘り強く、督促・交渉・金額の精査を行った結果、裁判外での示談であるにも関わらず、慰謝料や逸失利益については裁判基準と同額が認められました。
その他適切な休業損害等も支払われ、最終的に合計448万円を獲得することができました。
弁護士の所感(解決のポイント)
本案件は、加害車両が2台絡んでいたため、いわゆるダブルポケット事案(2つの自賠責保険に請求できる事案)でした。
法律上の損害賠償額には影響しませんが、任意保険会社の求償先が通常より一つ増えるので、事実上通常より良い金額で示談できることがあります。
本案件も、解決までに時間こそかかりましたが、極めて良い金額で示談することができました。
反対に、ダブルポケット事案では、自賠責基準額以下で示談しないよう注意する必要があります。
2021.5.14掲載
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