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治療中からのサポートで後遺障害12級認定、1386万円の補償を受けた事例
相談者 | 40代男性 / 福岡県糸島市在住 / 会社員 |
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傷病名 | 胸骨骨折、肺挫傷 |
活動のポイント | 後遺障害等級認定サポート・示談交渉 |
後遺障害等級 | 12級13号 |
サポート結果 | 適切な後遺障害等級認定・適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | 金額 |
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傷害慰謝料 | 200万円 |
後遺障害慰謝料 | 290万円 |
逸失利益 | 1011万円 |
休業損害 | 47万円 |
最終支払額 | 1386万円※ |
相談・依頼のきっかけ
糸島市在住の40代の男性が、自動車を運転し道路を直進中、センターラインオーバーをしてきた対向車に正面衝突されるという事故に遭いました。
事故により、被害者の男性は胸骨骨折、肺挫傷の怪我を負い、病院へ緊急搬送されました。
男性はそのまま入院し、しばらくは強い胸の痛みのために絶対安静の状態が続きました。
動けるようになってからリハビリに励み、退院したものの、まだ骨癒合が得られていないため、通院を続けながら経過観察をすることになりました。
事故から10か月ほどたったころ、今後の治療やお仕事への影響について不安を感じられたため、ご相談いただき、ご依頼を受けることになりました。
当事務所の活動
ご依頼を受けたのはまだ男性が治療を続けている段階だったため、まずは治療に専念してもらいました。
骨折部分に少しずつ骨はできてきているものの、なかなか骨癒合が進まないという状態でしたが、焦らずじっくりと治療を受けていただくようアドバイスしました。
また、胸骨骨折の状態が続いているため常に胸の痛みがあり、男性は退院後職場へ復帰しましたが仕事を休みがちだったので、職場の協力も得ながら、定期的に相手方保険会社へ休業損害の請求を行いました。
事故から2年と少しが経過した頃、胸骨骨折部分の骨癒合は得られませんでしたが、再骨折の危険性も低いとのことで症状固定の診断を受け、自賠責保険へ後遺障害の申請を行いました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、胸骨骨折後の胸部痛について、「局部に頑固な神経症状を残すもの」として第12級13号の認定を受けることができました。
その後、認定結果を前提に保険会社との示談交渉へ移りました。
示談交渉おいて争点となる可能性が高かったのは逸失利益でした。
骨折後に残存した痛みによる後遺障害は、時間の経過とともに痛みに慣れることもあって緩和すると考えられるため、仮に裁判になった場合でも最長10年分しか認められないとされることが多いです。
しかし、今回は2年以上治療を続けても骨折した胸骨の骨癒合を得ることはできなかったため、生涯に渡って現状が続く可能性が高いという事情がありました。
相手方保険会社からもこの事情を汲んだ上で、逸失利益が発生すると考えられる期間を10年に限定せず、定年までの全期間分を認めるという回答を得ることができました。
その結果、裁判をせずに合計1386万円(後遺障害の保険金含む)の補償を得ることで示談することができました。
浅野弁護士の所感(解決のポイント)
本件はやはり逸失利益の労働能力喪失期間が定年分まで認められたことが大きなポイントでした。
被害者の方は事故当時管理職の立場にありましたが、事故による休業等により、降格となり、年齢的に今後の昇進も困難となりました。
本件事故による被害者の将来的な給与等への影響は大きく、定年までの労働能力喪失期間が認められたことは被害者の方の今後の生活を考えると、非常によい解決となったと思います。
神経症状について、14級の場合5年以上、12級の場合10年以上の喪失期間を認めさせることは容易なことではありませんが、被害者の方の個別具体的な事情を主張立証していくことで、本件のように10年以上の喪失期間が認められるということを示すことができた案件でした。
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