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ご依頼後、保険会社の提示から369万円増額し1869万円が補償された事例
相談者 | 50代女性 / 太宰府市在住 / 会社員 |
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傷病名 | 中心性頚髄損傷、顔面挫創 |
活動のポイント | 示談交渉 |
後遺障害等級 | 併合8級(事前認定) |
サポート結果 | 適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | ご依頼前 | ご依頼後 | 増加額 |
---|---|---|---|
傷害慰謝料 | 166万円 | 204万円 | 38万円 |
後遺障害慰謝料 | 550万円 | 830万円 | 280万円 |
逸失利益 | 1068万円 | 1181万円 | 113万円 |
休業損害 | 311万円 | 311万円 | – |
入院雑費 | 7万円 | 10万円 | 3万円 |
最終支払額 | 1500万円 | 1869万円 | 369万円 |
※最終支払額は自賠責保険金等含む・過失相殺後の金額
相談・依頼のきっかけ
太宰府市在住の50代の女性が原動機付自転車に乗って道路を直進中、対向車線の向こう側の路地から道路を横切ろうとした車に衝突されるという事故に遭いました。
事故により、被害者の女性は、中心性頚髄損傷、顔面挫創の怪我を負いました。
その後約3か月間入院し、退院後1年間通院治療を続けたものの、両手のしびれ、顔の傷等が治らず後遺障害の申請をしたところ、併合8級の認定を受けました。
後遺障害の認定後、相手方保険会社から示談金額の提示がなされたため、認定結果の妥当性、示談金額の増額可能性についてご相談いただきました。
相談後、いくつかの弁護士事務所をまわり、比較検討の後、当事務所にこちらにご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
まずは相手方保険会社から後遺障害の申請をした際の提出書類を、病院から治療期間中のカルテを取り寄せ、後遺障害等級の妥当性について検討しました。
頸髄損傷に伴うしびれ等の症状は、その程度によって認定される等級が変わります。
認定された等級に納得がいかないという依頼者の思いから、異議申立をすることになりました。
日常生活を送る上で家事に相当な負担があり、長年勤めていた仕事も辞めざるを得なくなったという状況を等級再検討の際の材料としてもらうため、依頼者から詳細に現状の聞き取りを行い、陳述書を作成し、こちらを添付の上、異議申立を行いました。
当事務所が関与した結果
異議申立の結果、残念ながら頸髄損傷後の両上肢の感覚異常(強いしびれ感)、疼痛、筋力低下、巧緻性低下等の症状について9級10号、外貌の傷痕について12級14号、この2つをあわせて、併合8級という認定を変えることはできませんでした。
しかし、示談交渉において、異議申立をするほどの痛み・生活への支障が残っていることを強く主張した結果、総額369万円の増額に成功しました。
特に傷害慰謝料・逸失利益・後遺障害慰謝料を裁判せずに、裁判基準ほぼ満額で補償されたのは、こちらの思いが伝わった結果だと思います。
担当弁護士の所感(解決のポイント)
後遺障害の異議申立が認められなかったことは残念でした。
しかし、賠償額おいては、後遺障害8級を前提とした満額が認められた他、傷害慰謝料・逸失利益についても、裁判をした場合とほぼ同じ額が補償されました。
また、裁判をすれば過失割合について争われた可能性もありましたが、示談交渉の段階では特に争われることもなく、そのまま示談となったため、最終的には裁判を行うよりも高額な補償を受けることができました。
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