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顔に残った傷跡に後遺障害9級が認定、裁判での予想金額を大きく上回る1565万円で示談できた事例
相談者 | 40代男性 / 福岡市在住 / 会社員 |
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傷病名 | 眼窩上縁骨折・額部等擦過傷等 |
活動のポイント | 後遺障害等級認定サポート・示談交渉 |
後遺障害等級 | 併合9級 |
サポート結果 | 後遺障害等級認定獲得・適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | 金額 |
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傷害慰謝料 | 120万円 |
後遺障害慰謝料 | 900万円 |
逸失利益 | 611万円 |
休業損害 | 18万円 |
最終支払額 | 1565万円(自賠責保険金616万円含む) |
相談・依頼のきっかけ
福岡市在住の男性が、道路を原付きバイクで直進していました。
前方に赤信号で停車していた車両の左横を通過しようとしたところ、車両の助手席ドアが開いたために扉に接触して、左に投げ出されるという交通事故に遭ってしまいました。
緊急搬送された病院では、眼窩上縁骨折・額部等の挫創と診断されました。
数日入院をして傷跡を縫った後は、定期的に診察を受けて経過観察することとなりました。
過失割合や今後の治療と後遺障害について弊所にご相談いただき、ご依頼を受けることとなりました。
当事務所の活動
ご依頼を受けたときは、事故から1か月が経過したところだったので、相手方保険会社と物損(特に過失割合)の交渉をしつつ、ご本人には治療を継続していただくようにお伝えしました。
ご相談時には、過失割合について相手方保険会社から2割の過失があると言われている状況でしたが、その根拠などを確認して交渉した結果、ご本人:相手方=5:95の過失割合で合意することができました。
その後も経過観察を継続していただき、事故から8か月が経過した頃にしびれや痛みなどの症状を残したまま症状固定となり、後遺障害の申請に進むこととなりました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請に際して、ご本人に協力いただき、傷痕に定規をあててサイズが分かるように撮影していただいた写真を添付するなどして後遺障害申請を行いました。
後遺障害申請の結果、目尻の線状痕と違和感について第9級16号、眼窩上縁骨折後の眉毛部の痛みについて第14級9号となり、併合9級での認定となりました。
その後、併合9級の認定結果を踏まえ、相手方保険会社と示談交渉を行いました。
交渉の結果、傷害慰謝料については裁判基準の約9割、後遺障害慰謝料は900万円での回答を得ました。
さらに、第9級16号の後遺障害(いわゆる外貌醜状)では、逸失利益がゼロとされることも少なくありません。
しかし、本件では、逸失利益は症状固定となった年齢から67歳までの期間を前提として計算した金額を獲得することができました。
仮に裁判をした場合にもこの賠償金を勝ち取ることは難しいと言えるほどよい金額での回答を得ることができました。
弁護士の所感(解決のポイント)
過失について、本人から正確に事故状況を聞き取り、当方に有利な類似の判例を収集して交渉することで、有利な過失割合にすることができました。
有利な過失割合になった背景には、ご本人様が丁寧に事故状況を説明していただき、目撃者からのお話などを収集していただけたこともありました。
このように、ご本人様が積極的に動いていただくことで賠償が有利に進むことも多々あります。
また、本件は外貌醜状で9級16号の後遺障害が認定された事例でした。
通常、外貌醜状は、裁判においても、逸失利益は無いと判断される可能性があります。
本件では、ご本人様の職業が接客的な要素もあり、実際に支障が生じることなどを主張して、賠償額を増額することができました。
2022.08.19掲載
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