- 福岡交通事故被害者相談TOP>
- 解決実績>
- 後遺障害5級~8級の解決実績>
- 顔の傷等で後遺障害併合8級が認定され、示談交渉のみで約1278万円が補償された事例
顔の傷等で後遺障害併合8級が認定され、示談交渉のみで約1278万円が補償された事例
被害者 | 50代男性 / 福岡市在住 / 会社員 |
---|---|
傷病名 | 脳震盪、顔面挫創、右前歯牙欠損、左前腕捻挫、顔面麻痺、嗅覚障害、味覚障害 |
活動のポイント | 後遺障害等級認定サポート、示談交渉 |
後遺障害等級 | 併合8級 |
サポート結果 | 後遺障害等級認定・適切な賠償額の獲得 |
主な項目 | 金額 |
---|---|
傷害慰謝料 | 167万円 |
後遺障害慰謝料 | 700万円 |
逸失利益 | 1480万円 |
休業損害 | 13万円 |
総賠償額 | 2200万円(過失相殺後、治療費・自賠責保険金含む) |
相談・依頼のきっかけ
福岡市在住の男性が、信号機による交通整理が行われている交差点をスクーターで直進中、右折してきた対向車に衝突されるという事故に遭われました。
男性はそのまま転倒し、顔面を強打して意識を失ったため、事故状況はよく覚えてないとのことでした。
緊急搬送された病院で、脳震盪、顔面挫創、右前歯牙欠損、左前腕捻挫と診断され、そのまま入院となりました。
幸い、頭蓋内出血等の症状はなく短期間の入院で自宅療養や通院治療となりましたが、顔に大きな傷跡が残ったほか、顔面神経麻痺、嗅覚麻痺、味覚麻痺があり後遺障害について相談したいとのことで、事故から半年ほど経った頃に当事務所へLINEでお問い合わせいただきました。
弁護士と電話でご相談をしていただいたのち、奥様ともご相談され、当事務所へご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
ご依頼後、これまで受診された診断書等の資料を取得し、治療の終わっていなかった手首の捻挫、顔面麻痺、味覚障害、嗅覚障害についての後遺障害認定申請に必要な検査を受診するためのアドバイスや後遺障害診断書の内容確認等のサポートを行いました。
特に味覚障害や嗅覚障害については、大きな病院での検査が必要だったため、後遺障害認定申請に必要な書類をそろえるのに時間がかかりましたが、ご依頼いただいてから約半年後に自賠責保険へすべての後遺障害について申請を完了することができました。
申請後も、自賠責調査事務所からの要請に応じて病院からレントゲン等の画像を取り付けたり、ご本人から傷跡の写真を取り付けたりと、必要な手続きを迅速に行いました。
当事務所が関与した結果
当事務所にて申請のサポートを行った結果、顔の傷跡について9級、嗅覚異常について12級、顔面麻痺について14級という後遺障害が認定されました。
残念ながら味覚異常と左手については後遺障害非該当となりましたが、トータルで併合8級という後遺障害が認定され、後遺障害に関する自賠責保険金だけでも819万円を獲得することができました。
さらに、当該認定結果を踏まえ損害計算をし、相手方保険会社と賠償額について交渉を行いました。
今回後遺障害の認定を受けた、「傷跡」や「嗅覚障害」等についてはいずれも、収入に影響を与えないものとして裁判でも逸失利益の賠償が否定されてしまう事例も多くありますが、今回は裁判外での交渉でこちらの主張がほとんどそのまま認められたほか、傷害慰謝料についても通院期間に見合った適切な額が認められ、相手方からの最終支払い額約1278万円で示談することができました。
弁護士の所感(解決のポイント)
後遺障害等級が何級であるかは最終的な示談額を大きく左右するものですので、残存する症状について適切な後遺障害の認定を受ける必要があります。
ひとつの病院で一度検査をすれば足りる場合もありますが、今回のように、身体の様々な部位に後遺症が残ってしまった場合には、複数の病院や診療科でそれぞれ後遺障害診断書を作成してもらう必要がありますし、自賠責保険で後遺障害の認定を受けるために決められた検査をきちんと受ける必要があります。
また、後遺障害申請のタイミングについてもこちらに弁護士がついていない場合には相手保険会社が一方的に決めてくることも多く、必ずしも適切なタイミングでないこともあります。
今回は、いつ後遺障害申請をするのか、申請をするためにどの病院でどのような検査を受けてもらうか、ということを弁護士が判断して後遺障害申請のサポートをさせていただいた結果、スムーズに適切な後遺障害の認定を受けることができました。
また、示談交渉についても、後遺症がお仕事や日常生活に与えている支障を細かく聞き取り交渉をした結果、こちらの主張をほとんど全て認める内容での示談となりました。
後遺障害認定の結果を待つ間に示談交渉の準備も進めていましたので、後遺障害の認定結果が分かってから約1か月ほどで示談となり、スピード解決でもありました。
お客様の声
2021.07.02掲載
関連ページ
- 後遺障害診断書の作成サポート
- 後遺障害診断書はすぐに提出すべきでない
- 後遺障害診断書について
- 主治医への診断書修正依頼
- 治療中から弁護士に頼むメリットとは
- 交通事故の治療の終了を決めるのは保険会社?
- 自賠責と裁判所における醜状痕(傷跡)の評価の違い
- 膝の傷跡などの醜状痕、諦めるのはまだ早い?
- 醜状痕(傷痕)の治療と治療終了時期・症状固定時期
- 顔などに傷痕が残った場合の労働能力喪失率の算定
- 傷痕の残る被害者の医師面談に同行しました