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信号機のない横断歩道の手前で、歩行者が横断しようとしているとき、一時停止していますか?
はじめに
今年4月よりたくみ法律事務所に入所しました、事務局のMです。
全国各地で新型コロナウイルスが拡大し、ここ福岡でも3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、緊張感が高まっています。
このような状況であっても、お仕事や日用品の買い物のために自家用車で外出しなければならないことはあるかと思います。
今回のコラムは、安全に車を運転するために注意したいポイントについてです。
横断歩道は歩行者優先です
車を運転されるみなさんは、信号機のない横断歩道脇で歩行者が待っているときに一時停止していますでしょうか?
道路交通法では、信号機のない横断歩道手前で横断しようとしている歩行者がいる場合、一時停止し横断を妨げてはならないとされています(38条1項)。
これに違反した場合は3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処されるほか(同法119条1項2号)、2点の違反点数が加算され、普通車の場合9,000円の罰金が科されます。
横断歩道の手前で一時停止しない車は多い
JAF(日本自動車連盟)が2016年に行った「交通マナーに関するアンケート調査」では、「信号機のない横断歩道で歩行者がわたろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う方は86.2%(「とても思う」が43.7%、「やや思う」が42.5%)に達しています。
そして、2020年にJAFが行った「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」によれば、信号機のない横断歩道を通る車のうち、歩行者が横断しようとしている場合に一時停止する車の割合(一時停止率)は、以下のとおりでした。
全国調査(うち九州)
- 長崎県・・・35.0%
- 福岡県・・・31.4%
- 宮崎県・・・31.3%
- 熊本県・・・25.7%
- 全国平均・・21.3%
- 大分県・・・15.7%
- 沖縄県・・・18.0%
- 鹿児島県・・18.3%
- 佐賀県・・・18.1%
福岡県では全国平均よりも一時停止する車が多い傾向にありますが、九州全体では全国平均を下回っている県も複数あります。
まとめ
対歩行者の交通事故は、死亡など重大な結果に繋がりやすいのが特徴です。
「横断歩道に歩行者がいたら必ず一時停止する」という意識を持って運転することで、そのような重大事故を避けることができます。
交通事故に取り組む法律事務所のスタッフとして、福岡を、九州を、より安全な街にしたいと思っていますので、ぜひ皆様もご協力をお願いいたします!
以上、事務局からでした。
関連ページ
参考
- JAF(日本自動車連盟)「交通マナーに関するアンケート調査(2016年6月)」
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/questionnaire/manners - JAF「『信号機のない横断歩道』一時停止率は21.3% ~前年比4.2ポイント増加も、依然として約8割が止まらない~」
(https://jaf.or.jp/common/news/2020/20201016-001) - JAF「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2020年調査結果)」
(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2020-crosswalk)