保険会社紹介の弁護士に依頼し後遺障害非該当だったが、たくみに依頼後14級認定を獲得し約342万円が補償された事例

• 2022/12/09

主な損害項目	金額
傷害慰謝料	約147万円（裁判基準の9割）
後遺障害慰謝料	110万円（裁判基準満額）
逸失利益	約109万円（裁判基準満額）
過失	10%
合計	約342万円（治療費・ご依頼前の既払い金除く）

相談・依頼のきっかけ

30代の久留米市在住の女性が、自転車にて通勤していたところ、右側に左折しようとしている車を見つけました。

女性は、車が一旦停止したため、そのまま直進したところ、女性に気づかなかった車に衝突され、左側に転倒するという交通事故に遭いました。

これにより女性は、左橈骨頭骨折、左股臼蓋骨挫傷、頚椎捻挫（むちうち）、両下腿・左上腕・左手関節・頭部打撲傷の怪我を負いました。

弊所にご連絡頂いたのは、事故から約1年と半年が経過しようという頃でした。

当時女性は、自身の弁護士費用特約のついている保険会社から紹介された弁護士に依頼中でしたが、対応に不安があるとのことで弊所にご相談いただきました。

ご相談の結果、たまたま女性の通われていた整骨院の先生が、弊所をご存知で薦めてくださったということもあり、弁護士を変更し、弊所に新たにご依頼いただく運びとなりました。

当事務所の活動

最初にご相談をお受けしたのは、事故から約1年と半年が経過しようという頃でした。

相談当時は、別の弁護士に依頼されており、相手方保険会社による後遺障害の事前認定結果待ちの状況でしたが、弊所が相手方に介入の知らせを送ったタイミングで丁度認定の結果が届いた旨伺いました。

後遺障害の事前認定結果は非該当とのことでしたので、まずは事故に関する書類を確認するため、相手方保険会社だけでなく、依頼者の元代理人事務所にも協力を仰ぎ、書類の取得を行いました。

書類の確認後、依頼者と今後の方針を打ち合わせ、事前認定結果に対し異議申立を行う運びとなりました。

異議申立にあたり、整形外科や整骨院からカルテや施術録を取り寄せました。

また、自覚症状の別紙をつけた方が良いと判断し、当方にて本件用の質問書を作成の上、依頼者に記載いただきました。

全ての書類が揃い次第、当方にて異議申立書を作成し、後遺障害申請の異議申立を行いました。

なお、本件は過失割合も未定とのことでしたので、当方で刑事記録の取得を行い、異議申立の結果を待つ間は過失割合の検討等を行いました

当事務所が関与した結果

後遺障害の異議申立において、第14級9号の認定を受けることができました。

その後、この結果を前提に、示談交渉へと移りました。

本件は整骨院への通院頻度が多かったため、裁判に移行した場合、整骨院施術費の一部が否定されるリスクがございましたが、示談交渉においては全額認められました。

また、示談交渉において、傷害慰謝料について裁判基準の9割超、逸失利益・後遺障害慰謝料について裁判基準の満額を獲得することが出来たため、裁判で予想される金額と同程度の示談金を獲得することが出来ました。

示談交渉開始から示談成立まで、約3週間でのスピード解決となりました。

弁護士の所感（解決のポイント）

現在の交通事故賠償実務では、自賠責保険による後遺障害等級認定の結果が、最終的な賠償金額に大きく影響するため、本件では、後遺障害非該当の結果が、異議申立てにより14級に変更されたことが、全てといって過言ないかと思います。

後遺障害非該当と14級の認定では、賠償金額に雲泥の差が生じるので、後遺障害の認定結果に疑問がある方はお気軽にご相談ください。

2022.12.02掲載

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