- 福岡交通事故被害者相談TOP>
- 解決実績>
- 後遺障害12級の解決実績>
- 酒気帯び運転による交通事故の被害者の慰謝料増額が認められた事例
酒気帯び運転による交通事故の被害者の慰謝料増額が認められた事例(12級)
相談者 | 女性(50代) / 福岡県福岡市在住 / 職業:会社員 |
---|---|
傷病名 | 右膝内側半月板損傷,右膝前十時靱帯損傷等 |
後遺障害等級 | 12級13号認定 |
活動のポイント | 後遺障害等級申請、示談交渉、訴訟提起 |
サポート結果 | 後遺障害等級認定獲得、提示額より約2倍の判決獲得 |
主な損害項目 | 保険会社最終提示 | サポート後 | 増加額 |
---|---|---|---|
休業損害 | 73万円 | 82万円 | 9万円 |
傷害慰謝料 | 126万円 | 185万円(裁判基準以上) | 59万円 |
逸失利益 | 94万円 | 211万円 | 117万円 |
後遺障害慰謝料 | 126万円 | 315万円(裁判基準以上) | 189万円 |
最終支払額 | 433万円 | 782万円 | 349万円 |
相談・依頼のきっかけ
50代の福岡県福岡市在住の女性が、工事現場で交通警備を行っていたところ、加害車両が工事現場へ進入し、衝突してきたという交通事故に遭われ、右膝内側半月板損傷、右膝前十時靱帯損傷等の怪我を負われました。
なお、加害者は酒気帯び運転でした。
相談時は事故から半年ほど経過した治療中の段階であり、今後の治療や相手方保険会社とのやりとりについて任せたいとのことで依頼されました。
当事務所の活動
今回は、事故後6ヵ月通院されており、まだ、症状固定にはなっていなかったため、治療時期からサポートさせていただきました。
事故後約7ヵ月経過した時点で症状固定となり、当方関与のもとで後遺障害の申請を行いました。
その結果、自賠責保険において、右膝受傷に伴う右膝痛の症状「局部に頑固な神経症状を残すもの」より後遺障害12級13号の認定を受けました。
それから、後遺障害等級の認定結果を前提に、示談交渉へと移りましたが、折り合いがつかず、裁判をすることになりました。
当事務所が関与した結果
裁判をした結果、
- 傷害慰謝料:185万円(赤本基準以上)
- 逸失利益:211万円(裁判基準・労働能力喪失期間喪失率14%、喪失期間15年)
- 後遺障害慰謝料:315万円(赤本基準以上)
- 被害者の過失:0%
- 賠償金額:約558万円(治療費除く)
以上の判決を獲得いたしました。
弁護士の所感(解決のポイント)
本件事故では、訴訟において相手方から、被害者にも2割の過失があると主張してきました。
しかし、酒気帯び運転の車で、工事現場で交通整理をしていた被害者に突っ込んできた状況からすれば、被害者に過失がないことは明らかでした。
このような加害者の対応に対し被害者も代理人としても、大変憤慨し、訴え提起当初は裁判基準どおりの慰謝料の主張しかしていませんでしたが、「酒気帯び運転の一方的な事故であり、加害者の主張は相当な権利主張の範囲を著しく逸脱したものである」と主張し、途中で訴え変更手続きを取り、慰謝料を増額する主張をしました。
酒気帯び運転であっても死亡事故等ではない限り慰謝料の増額が認められにくいですが、本件では慰謝料について1割程度の増額が認められたので、よかったです。
また、この事件は、交通事故問題に特化し、従来の先例を覆す画期的な判決を得た場合など、全国の裁判所における判決でも特に注目に値する判決が掲載される裁判所判例集、『自動車保険ジャーナル(通称:自保ジャーナル)』に掲載されました。
掲載内容などの詳細はこちらをご覧ください。
お客様の声
2017.5.26掲載