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【最新版】福岡県内で交通事故が多く発生している交差点は?
公開日:2022.11.11
はじめに
一般社団法人日本損害保険協会は、毎年、全国の交通事故の多い交差点をランキングした「全国交通事故多発交差点マップ」を公表しています。
これは交通事故の起こりやすい交差点を都道府県別にランク付けしたものです。
今回はその中から、最新のデータである令和3年(2021年)の福岡県のランキングをご紹介します。
今年はランキングされた5つの交差点のうち4つが、過去5年間にランキングされたことのない交差点でした。
ワースト1位は福岡市博多区博多駅前
ワースト1位にランキングされたのは、福岡市博多区博多駅前1丁目5番地1の「商工会議所入口交差点」で、2021年に発生した交通事故の件数は11件でした。
事故類型別に見ると、追突事故が5件と最も多く、直進車と右折車の衝突事故(いわゆる右直事故)が2件でした。
この交差点は博多駅に繋がる大博通りと、キャナルシティ方面に繋がる祇園大通りが交差する地点であり、車、歩行者ともに交通量が多いのが特徴です。
さらに県道と市道が交差する変則六差路である点も交通事故が増える要因になっていると思われます。
私自身この交差点を何度も通行したことがありますが、東区方面からキャナルシティ方面に向かうときには祇園町交差点を左折するよりもこの交差点を通った方が近道になるため、各方面から多くの車が行き来している印象です。
ワースト2位は4つの交差点が同率
①福岡市南区花畑
1つ目は、福岡市南区花畑1丁目13番地3の「屋形原1丁目交差点」です。
この交差点は一般的な四差路(いわゆる十字路)ですが、都市高速道路の下に位置しているため、陸脚が視界を遮る形となり、見通しが悪い点が特徴です。
そのため、右直事故が6件と最も多く発生しています。
また、付近に東花畑小学校、花畑中学校、福翔高校があり、通学時間帯には歩行者や自転車で渋滞しやすいことも事故に繋がっていると思われます。
②福岡市早良区原
2つ目は、福岡市早良区原6丁目21番地26号の「原交差点」です。
この交差点は国道、県道、市道が交差する七差路であるのに加えて、交差点内に左折同流路がある、交差点を曲がった直後に脇道があるなど、交通の流れが複雑であることが事故の発生に繋がっていると思われます。
この交差点では右直事故と右折時の事故が各3件発生しており、車と歩行者との事故が多い点が特徴です。
③大野城市御笠川
3つ目は、大野城市御笠川4丁目6番地1の「御笠川4丁目北交差点」です。
この交差点は一般的な四差路(いわゆる十字路)ですが、「屋形原1丁目交差点」と同じように都市高速道路の下に位置しており、道路中央に橋脚があるため、他の車が見づらい点が特徴です。
また非常に交通量が多く、恒常的に渋滞していることも事故が発生する要因になっています。
④北九州市小倉南区津田
最後は、北九州市小倉南区津田5丁目3番地1の「下曽根駅入口交差点」です。
この交差点は三差路(いわゆる丁字路)ですが、右折車線が2車線あり、右折時に視界が悪くなりがちです。
そのため、右折時の事故が4件と多く起こっています。
近くに下曽根駅や田原小学校があり歩行者が多いことや、交差点付近にある「くら寿司」「焼肉きんぐ」「ステーキのどん」といった人気の飲食店から車が出入りしていることも事故が多発する要因になっていると思われます。
最後に
人身事故の半数以上は交差点または交差点付近で発生します。
特に五差路や六差路などの複雑な交差点、変則的な交差点、交通量の多い交差点では事故が起こりやすいことがおわかりいただけたかと思います。
交通事故を未然に防ぐためには、交通事故が起こりやすい交差点を事前に把握しておくことが重要です。
日本損害保険協会の情報はカーナビに採用され、ドライバーへの注意喚起に活用されています。
交通事故が起こりやすい交差点を走行するときはいつも以上に注意するようにしましょう。