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【解決事例】保険会社の「治療費支払わない」との対応を変え、過失0にできた事案
保険会社の「治療費支払わない」との対応を変え、過失0にできた事案
1.事故発生
福岡市在住の40代男性の方が、駐車場内で停車していたところ、前方の車がバックしてきて衝突するという交通事故に遭い、頚椎捻挫等のけがを負いました。
2.相談・依頼のきっかけ
依頼者は、相手方保険会社が「一括対応」をしてくれないとのことで、当事務所に来所され、相談されました。
3.当事務所の活動
「一括対応」とは、治療費については、保険会社が病院と直接やりとりをし、依頼者の手出し金がないようにする対応のことを言います。
一括対応がない場合、被害者は、病院に行く際、健康保険などを使ってまず自費で通い、自費で支払った分を、後々、自賠責や保険会社に請求することになります。一時的とはいえ経済的な負担があり、被害者が十分に治療に専念できない状況になります。
そこで、受任後、まずは、一括対応をして欲しいと交渉しましたが、保険会社の返答は、「事故の状況から依頼者にも過失があると考えられるため一括対応はしない」という、理由にもならない返答でした。
当方は、「過失割合については、刑事記録(現場見取図)の取り付けに1ヵ月以上かかるので、必ず最終の示談時に交渉する」ことを伝えつつ、また、「大きな事故でないので、自賠責の範囲内の賠償額(傷害部分120万円)で収まる可能性が高く、任意保険会社が負担する部分はない」ことなどを説明し、一括対応をするよう、交渉を続けました。
その結果、担当者に当方の考えを理解して頂き、一括対応への変更、既に支払っていた自己負担分の治療費は本人へ支払っていただけました。
また、現場見取図から、依頼者の車が停止していたことが分かり、相手方が主張するお互い動いており過失あるとの主張を退けることができました。
4.当事務所が関与した結果
その結果、治療費約19万円(自己負担していた分)傷害慰謝料約40万円(裁判基準)の合計約59万円を獲得、過失0となりました。
5.解決のポイント(所感)
治療費について、「保険会社が一括対応をしなければならない」という明確な決まりは存在しないので、全ての案件が、弁護士へ依頼することで一括対応に変更するということはありませんが、今回は、保険会社に一括対応してもらうことができて良かったです。
相手方保険会社がどうしても任意一括対応をしてくれない場合には、人身傷害保険で治療費を支払ってもらう、自賠責へ被害者請求を行う、などの対処方法を検討する必要があります。