むちうちで後遺障害併合14級が認定され、自営業の休業損害が補償された事例

• 2018/08/10
• 2018/08/30

むちうちで後遺障害14級が認定され、自営業の休業損害が補償された事例

主な損害項目	金額
休業損害	約20万円
傷害慰謝料	約83万円
逸失利益	約37万円（労働能力喪失期間：5年・労働能力喪失率：5％）
後遺障害慰謝料	約99万円
最終支払額	約273万円

相談・依頼のきっかけ

　40代の福岡県古賀市在住の男性が、三車線道路の中央を走行していたところ、右車線を走行していた車がいきなり進路を変更し左折してきて、そのまま衝突されるという事故に遭われました。

　これにより依頼者は、頚椎捻挫、腰椎捻挫、胸部打撲傷、右手関節捻挫等の怪我を負われました。

　依頼者は事故後7ヵ月ほど通院を続けてこられ、それでもなお首や腰にむちうちの痛みが残っていたところ、相手方より治療の打ち切りを打診されました。

　そのため、治療の継続に関してや、治療終了後の後遺障害の申請に関し、相談を希望されておりました。

　また、依頼者は自営業だったこともあり、休業損害に関してや、慰謝料含む示談時の交渉等を、専門家である弁護士に相談されたいとのことでした。

　自身の保険に弁護士費用特約が付いていたため、相談する弁護士を探していたところ、弊所のホームページに辿り着き、そのままご相談・ご依頼いただきました。

当事務所の活動

　ご相談・ご依頼をお受けしたのが受傷後約７ヵ月経過したころでした。

　ご相談時にお怪我の状況をお伺いしたところ、症状は残存しているもののあまり改善が見られないということでしたので、受任後すぐに後遺障害の申請をすることにしました。

　約1ヵ月で後遺障害申請に必要な書類の全てをそろえ、当方関与のもと後遺障害申請を行いました。

　それと並行し、相談時に解決済みと思われていた物損についても、まだ解決していないことが判明しましたので、相手方と過失割合の交渉を行い、後遺障害の認定結果を待つ間に、物損の示談に至りました。

当事務所が関与した結果

　後遺障害申請の結果、自賠責保険において、ご本人が訴えていた頚部や腰部の痛みの症状について、併合第14級の後遺障害の認定を受けることができました。

　それから、併合第14級の認定結果を前提に、示談交渉へと移りました。

　自営業であり、確定申告はしているものの正確な金額での申告とはなっておらず、また、仕事は休んだもののそれを立証する資料が何もないということで、休業補償の賠償が認められるかが大きな争点となったものの、交渉の結果、約20万円の賠償を受けることができました。

　後遺障害に対する補償についても、逸失利益、慰謝料ともに裁判をした場合と同額程度の賠償を受けることができました。

弁護士　向井智絵の所感（解決のポイント）

　初回ご相談時に、御本人様の症状を伺ったうえで後遺障害申請のタイミングを決定しました。

　書類準備にもご協力していただき、受任後約1ヵ月で後遺障害の申請を行うことができました。

　また、後遺障害申請は結果が出るまでに約2～3ヵ月ほどの時間を要しますが、その間に物損を解決することができ、手続をスムーズに進めることができました。

　後遺障害申請についても想定していたとおり14級の認定を受けることができ、適切な額の賠償を受けることができました。

　裁判をした場合には半年から1年程度の時間を要しますが、今回は裁判を行わずスピード解決となりました。

　また、この方はご自身の自動車保険に弁護士費用特約がついていたので、弁護士費用のご本人様負担なく、弁護士介入により増額した賠償金の全額を受け取っていただくことができました。

2018.8.10掲載

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