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後遺障害等級認定サポートで併合8級認定、裁判基準以上の補償を受けた事例


後遺障害併合8級の認定を受け、将来介護費が認められた事例

【相談者】 女性(80代) / 福岡県筑紫野市在住
【傷病名】 右足背皮膚剥脱創、左橈骨尺骨遠位端骨折、右踵骨骨折等
【活動のポイント】 後遺障害等級認定サポート、示談交渉
【後遺障害等級】 併合8級
【サポート結果】 後遺障害等級認定、適切な賠償額の獲得

主な損害項目 金額
付添費 21万
入院雑費 18万
傷害慰謝料 225万円(裁判基準)
後遺障害慰謝料 830万円(裁判基準)
将来介護費 756万円
総賠償額 1,772万円(治療費・自賠責保険金含む)

相談・依頼のきっかけ

 筑紫野市在住の80代の女性が買い物を終え、スーパーマーケットの駐車場を歩いていたところ、駐車場内を右折してきた自動車に衝突されるという事故に遭われました。

 この事故で、右足背皮膚剥脱創、左橈骨尺骨遠位端骨折、右肩関節打撲傷、右母趾末節骨開放骨折、右第2趾末節骨骨折、右第2趾中節骨骨折、右第3趾中節骨骨折、右踵骨骨折、右足関節外果骨折等の怪我を負い、搬送先の病院で右足の母趾と第2趾を切断する手術を受けられました。

 ご相談時は事故から半年ほど経過したところでした。

 事故後約4か月間入院した後、老人介護保険施設へ入所したため、治療へ行くことができないまましばらくたったころ、相手方保険会社からそろそろ示談金について考えないと、と言われたため、今後について相談したいということでご相談に来所され、そのままご依頼いただきました。

当事務所の活動

 相談時、被害者は後遺障害の申請について、相手方保険会社から案内をされていないようでした。

 事故によって右足の母趾、第2趾を切断するという大怪我を負っていることから、後遺障害等級が認定される可能性が高いと考え、当事務所がご本人に代わって後遺障害の申請をすることにしました。

 退院後一度も治療に行くことができていないことが分かったため、主治医に現状をみせに行くようにお願いし、症状固定としても問題ないか医師の判断を仰ぎました。

 その結果、左手の怪我の方はすでに症状固定を迎えているが、足の怪我の方はまだ腫れが続いており、しばらく治療の必要があるとのことでしたので、その後約1カ月経過を観察し、足の怪我についても症状固定となりました。

 その間に保険会社から診断書等全ての書類を取り寄せ、ご家族にもご協力いただき、すべての必要書類が揃ったあと、後遺障害申請を行いました。

当事務所が関与した結果

 申請の結果、右足第1趾-第2趾の欠損障害について9級14号、左橈骨・尺骨遠位端骨折後の左手痛について12級13号、右足背外傷性肥厚性瘢痕について14級5号がそれぞれ認定され、後遺障害併合8級に認定されることができました。

 その後、示談交渉へと移りました。

 退院後、被害者が老人介護保険施設へ入所したことにより、ご家族は毎月約20万円の介護費を支払っており、これが今後も続くことはかなりの負担になることから、将来介護費が認められるかどうかが大きなポイントとなりました。

 裁判例としては3級以上の重度の後遺障害が残った場合にのみ、将来介護費が認められる傾向にあります。

 ご家族が今まで支払ってきた介護費の領収書、明細書をもとに相手方保険会社と交渉し、裁判をすることなく、将来介護費約756万円を獲得することができました。

担当弁護士の所感(解決のポイント)

 併合8級においては、将来介護費を認めた裁判例は多くありません。

 そのため、保険会社との示談交渉は難航しやすいのですが、現実問題として介護費がかかっていること、それが本件事故に起因するものであることを主張し、粘り強く交渉を続けました。

 結果として、裁判することなく十分な介護費を獲得することができ、よかったです。

お客様の声

お客様の声20180525

2018.5.25掲載

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