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交通事故で重傷を負った被害者と、そのご家族への想い
交通事故で重傷を負った被害者と、そのご家族への想い
たくみ法律事務所では、交通事故の相談をお受けするとき、遠方の方や重傷で入院中の方を除き、できるだけご来所いただいた上で、直接面談して相談をするように努めています。
その理由は、電話相談では図や身振りを使った説明が難しいというところにもあります。
もっとも、一番重点を置く部分としては、面と向かって目を見て話したほうが信頼関係を築きやすいからです。
電話だけだと、やはり「この人に相談し、事件を任せよう」というご相談者様側の実感や、「この人はこれだけ困っている」という弁護士側の直感を得るのがなかなか難しいのです。
もちろん、電話相談でも信頼関係は築けますが、面談のほうがより良いという話です。
しかし、交通事故で頭部外傷などの重傷を負い、意識不明のまま入院されている被害者の方は、電話相談すら不可能です。
そのような場合は、ご家族の方からお話を伺って、ご依頼をいただくことになります。
交通事故で重傷を負われた方のお見舞い
頭部外傷後の高次脳機能障害という重大事故であっても、ただ事件の処理をするだけであれば、ご家族との打ち合わせだけで解決することは難しくありません。
「脳挫傷」「外傷性くも膜下出血」「急性硬膜下血腫」「びまん性軸索損傷」など、診断書上で傷病名があれば、ある程度の状況や考えられる障害はわかりますし、必要な検査を説明し、ご家族から状況を聞き取り、収入資料や刑事記録を集めれば、損害賠償額を決定することができるからです。
ですが、私はどれだけ多忙であっても最低一度、入院されている被害者の方のお見舞いに行きます。
まずはお会いして、交通事故で負うことになった怪我を目の当たりにしなければならないと考えるからです。
しかしながら、被害者の方にお会いすると、毎回厳しい現実に圧倒されます。
生々しい手術痕や全身に繋がれたチューブ、返事が無くとも声をかけ続けるご家族。
なんと声をかければいいか迷ったことは一度や二度ではありません。
自らの子や妻、母や祖母がこれほどの大怪我をしたら、私は果たして耐えられるだろうかと自問することもあります。
病院からの帰り道の足取りはいつも重く、正直に言ってしまえば、精神的になかなかきついです。
こればかりは慣れることがありません。
ですが、お見舞いで見えるのは被害者とご家族の苦しみの一部分でしかないのです。
これから先の治療、リハビリ、介護など解決すべき問題は山積みです。
それでも、まず依頼者の現実に直面し、「絶対にこの人をなんとかしなければいけない」という強い決意をもってから、私の仕事をすべきだと思うのです。