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裁判をすることでスムーズに解決できることもある?


はじめに

先日、交通事故で14級の後遺障害の認定を受けられた方の裁判が終了しました。

この方は平成28年7月に訴訟を提起し同年12月に裁判が終了しましたので訴訟提起から5か月未満での早期解決となりました。

交通事故から裁判終了までの経過

簡単に経過を記載すると、

  1. 平成27年8月 交通事故より負傷
  2. 平成28年6月 当事務所関与のもとで後遺障害等級14級を獲得
  3. 同年7月 示談交渉したが適切な賠償金の提示がなく訴訟提起
  4. 同年12月 裁判終了

という経過をたどっています。

後遺障害の認定を受けたのち示談交渉を行い、示談交渉で適切な金額の提示がなされない場合にこちらから訴訟を提起する例は他にもたくさんありますが、示談交渉に3か月程度要したうえで、さらに、訴訟提起後1年ほど要する例が多いですので、今回は訴訟を提起した案件の中でも特に迅速に解決に至ることができました

一般的には裁判よりも示談交渉のほうが早期解決できる

一般的に示談交渉で解決する方が時間を要せず早期解決できる場合が多いですが、保険会社によっては(担当者によっては)どれだけ時間をかけて粘り強く交渉を続けても適正な金額の提示がされない例もあります。

そのような場合には、示談交渉を早々に打ちきり訴訟提起する、という手段に切り替える判断も必要になってきます。

タイミングを逸してしまうと、時間をかけて示談交渉をしたのに適正額の提示がなく結局訴訟提起せざるを得なかった、早い段階で訴訟に切り替えておけば何か月も早く解決できていたはずなのに、ということになってしまうからです。

訴訟を提起した場合、一般的には解決までに1年程度時間を要することが多いですが、争点が明確で限られている場合には、それほど時間は要せず、今回のように訴訟提起後5か月未満で解決できる例もあります。

ただし、訴訟提起した場合にどの程度迅速に訴訟指揮を行うかは裁判官によってもかなり異なっており、積極的な訴訟指揮によって迅速な解決に導いてくれる裁判官もいれば、時間を要することをそれほど気にかけない裁判官もいます。

訴訟提起した場合どの裁判官が担当するかはこちらが選ぶことができませんので運の要素もあるかなと思いますが、争点が少なく、かつ、裁判でこちらの請求が通る可能性が高い案件については、早い段階で訴訟に切り替えるという判断をしても良いかもしれません。

実際にご紹介させていただいた依頼者は、訴訟を提起したことにより、訴訟前の賠償金の提示額から2.5倍以上増額することができました。

もちろん後遺障害の内容や請求額など個々の事案によりますが、時間をかけず適正額の賠償を獲得することは被害者の皆様にとってもメリットがあることだと思いますので、私たちは常にそのことも念頭に取り組むようにしています

交通事故の被害でお悩みの方、そのご家族様、たくみ法律事務所まで是非一度ご相談ください。

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